

「建築を風景として」
建築を考える時、多くの建築家は「土地の文脈(コンテクスト)を読む」と言いますが、今日の都市や地方の景観をみると、何の脈絡もないまま個別の建築が連なっているのがほとんどの現状です。 わかりきったことですが、建築は風景の一要素であり、それは場の「記憶」であったり、場の「作法」であったり、場の「意味」であったりします。個々の空間論とは別に、建築することはすでに風景を創ったり、変容させたりしていることをもっと意識する必要があると考えています。
T C A 一 級 建 築 士 事 務 所
千葉貴司が1983年に設立した一級建築士事務所です。
現在まで建築、インテリアからランドスケープ、
街づくりなど多岐にわたる仕事を通じて設計技術の向上に
努めてまいりました。
これからも千葉貴司の意思を引継ぎ、建築を風景の
一要素として、場の「記憶」「作法」「意味」を配慮した人との対話から生まれる価値ある建築を設計していきます。

千葉のもとにくる相談のほとんどはハードルが多く複雑な要素が入り組んだプロジェクトでした。
自身の理念に囚われることなく自由自在な発想と多くの
経験により多様なプロジェクトを実現してきました。
その力が遺憾なく発揮されたのが街づくりの仕事です。
プロジェクトにかかわるすべての人たちとの対話(思い)から一つの方向に時間をかけて導いていく仕事は
千葉のライフワークそのものでした。とくに故郷弘前市の街づくりには深く携わり弘前の街並みに千葉の生涯が
刻まれているともいえます。

(1951-2021)
略歴、主な活動
1951 青森県弘前市生まれ
1976 千葉工業大学卒業
1983 ティー・シー・エイ一級建築士事務所設立
1993-2013 千葉工業大学建築学科非常勤講師
1995 弘前市「下土手町商店街まちづくり」アドバイザー・コンサルタント
1997 弘前市「上土手町商店街まちづくり」アドバイザー・コンサルタント
1999 浅草「五重塔通り商店街まちづくり」アドバイザー・コンサルタント
1999 建設省’99年度「都市景観大賞」/弘前市下土手町商店街
2000 建設省’00年度「都市景観大賞」・都市景観100選/弘前市駅前地区
2001 弘前市「JR弘前駅、東西自由通路実施計画」アドバイザー・監修
2001 弘前市「中土手町商店街まちづくり」アドバイザー・コンサルタント
2002 弘前商工会議所「街づくり大賞」/津軽藩ねぷた村
2003 弘前商工会議所「街づくり大賞」弘前市上土手町商店街
2005 豊田市「駅前通り南地区市街地再開発」アドバイザー
2006 浅草「仲見世柳通り商店街まちづくり」アドバイザー
2006 浅草「観音通り商店街まちづくり」アドバイザー
2006 浅草「花やしき通り商店街まちづくり」アドバイザー
2006 東京メトロ「浅草駅ビル、コンコース実施計画」アドバイザー・監修
2007 中小機構登録・中心市街地商業活性化アドバイザー
2008 特定非営利活動法人・まちづくり推進機構 常務理事
2008 青森市「JR浪岡駅、地域交流センター」アドバイザー・監修
2009 照明学会「照明優秀技術賞」・/弘前市ミニチュア歴史的建造物照明
2009 弘前市「光の景観まちづくり」アドバイザー・コンサルタント


略歴
1971 千葉県松戸市生まれ
1995 千葉工業大学工学部建築学科卒業
1997 千葉工業大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了
1997-2021 株式会社ティー・シー・エイ一級建築士事務所
2022- ティーシーエイ一級建築士事務所代表
1997年入社、千葉が亡くなる2021年にまでの25年間、千葉の幅広い設計活動を共にし
同時に多くの建築主、協力会社とかかわり“ティーシーエイの荒川”を育てていただきました。
長年お付き合いのある方々の建物のメンテナンスやアフターフォローを続けると同時に
現代表の荒川琢が千葉の意思を引継ぎ「TCA一級建築士事務所」と改称し引き続き
今まで通りの業務を執り行います。
flow
一般的な業務の進め方について説明いたします。各業務過程において
わかりやすく丁寧な説明を心がけております。
01相談
建築を行う上での諸問題をご希望、諸条件、規模、予算等をもとにひとつひとつ整理して建築主に提示しながら事業計画(建築)を明確にしていきます。簡単な図面と表を用いることで想定される様々な事象をあぶりだし建築主の考えを具体化していきます。建築にかかわる疑問解決もいたします。

02計画
相談内容を精査した計画案を提示します。条件が複雑であれば段階的に提案することで建築主の希望を引き出して計画を徐々に具体化していきます。

03契約
計画案が具体化し基本設計を進めさせていただける段階にて設計監理契約を結ばせていただきます。

04基本設計
計画案をもとに打ち合わせを重ね計画案を具体化していきます。基本設計をベースにした構造計画、設備計画も進行していきます。建築主の理解を深めるため模型、CG等にて計画案を確認していきます。また建築基準法等の関連法規のチェックも行います。

05実施設計
基本設計がまとまり建築主の理解のもとに工事に必要な詳細な図面を作成します。同時に施工者選定も行います。すべて使用がまとまりましたら確認申請手続きを行います。

06工事監理
実施設計図、工事請負契約書をもとに工事監理を行います。定例会議、施工図チェック、各種検査等様々形で工事監理を行い逐一監理報告をします。

07竣工・引渡し
工事完了後、事務所検査、施主検査、完了検査を行い、検査結果を是正したうえで竣工引渡しとなります。

08アフターフォロー
施工記録、実施図面の保管は後々のメンテナス、建築主の変更時に必要となります。問題発生時の即応と適切な助言で建築主をサポートします。

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